著書の紹介

最新 パソコンLAN構築マニュアル



A4判 401ページ
発行日 1996年7月(初版)
著者 宮崎誠一
発行所 新技術開発センター



内容の紹介

● この本は、広域化、マルチメディア化に対応したパソコンLAN構築について、通信の側面に重点を置いて解説します。通信に関しては、専門外の読者が十分に理解できるように、分かりやすく説明しています。
● パソコンの普及(高性能化、低価格化)にともなって、コンピュータ・システムのダウン・サイジングが進んでいます。コンピュータ・システムは、大形コンピュータ(メイン・フレーム)やオフコンを中心としたコンピュータ・システムから、パソコンをLANで結んだパソコンLANへと移行しています。
● LANはもともとローカル(事業所構内やビルの内部)の通信ネットワークです。しかし最近では、出張先や自宅から企業ネットワークを利用したり、企業間の通信を含むなど、ローカルの枠を超えたWAN(広域ネットワーク)を構成するシステムが普通になっています。
● パソコンLANは、従来は文字中心のやり取りでした。最近では音声や図形、さらには画像を取り扱うようになっています。パソコンLANは、今や総合的ネットワークです。

●次に、各章の内容を紹介します。

目   次

概 略 目 次 詳 細 目 次

内   容

第1章 プロローグ
パソコンLANの動向と、その誕生の経緯や発展の過程を述べます。また、LANの入門的概要を示します。

第2章 パソコンLANの適用業務
パソコンLANの適用業務について、適用分野、利用形態、分散/集中処理など、いろいろな角度から概観します。

第3章 通信ネットワークの概要
通信ネットワークは、事業所構内などの範囲のローカルと、電話網やISDNなどのブロードとに分けられます。この章はブロード・ネットワークについて、その概要を示します。

第4章 パソコン用LAN
パソコン用LANの概要を解説します。パソコン用LANは、高速化やマルチメディア化に対応して高性能化が進んでいます。この章では、基本的なLANについて述べます。高性能LANについては第10章で述べます。

第5章 LANの性能評価
パソコンLAN構築や増強に際しては、LANの性能評価が必要です。通信システムの性能評価手法の概要を解説します。さらにLAN固有の問題についても説明します。

第6章 通信プロトコル
通信を行うためには、その定められた手順、規約に従うことが必要です。通信を行うための手順、規約をプロトコルといいます。この章では、プロトコルの概念を解説します。
すべての通信端末が自由に通信を行うための、ネットワーク用の高度なプロトコルを、オープンシステムといいます。オープンシステムの考え方を示します。

第7章 OSI
オープンシステムを体系化した国際規格がOSIです。OSIの概要を示します。この章は、オープンシステムの体系を示すことに重点を置いています。
FA用のLANは、このOSIに準拠しています。この章では、FA用のLANについても解説します。

第8章 TCP/IPとインターネットワーク
TCP/IPは、インターネットなどで広く普及しているオープンシステム・プロトコルです。国際規格OSIはこのTCP/IPを下敷きにして、これを大幅に改善したものです。
この経緯からすれば、OSIの方が利用されていても良いはずですが、実際にはTCP/IPが使用されています。今後も、この状態が続くものと考えられます。
このため、オープンシステムの具体的な内容としては、このTCP/IPについて説明します。

第9章 ネットワークOSとグループウェア
プロトコルは通信を行うために必要な手段です。しかし、実際にネットワークの仕事を行うためには、プロトコルだけでは不充分で、その他のコンピュータ・ソフトが必要です。
この章では、ネットワーク用のOS(オペレーティング・システム)について解説します。また、OA用のアプリケーション・ソフトの代表例である、グループウェアについて説明します。

第10章 LANの高速化と高機能化
パソコンLANの発展に伴って、従来の標準LANでは機能、性能が不足してきました。これに対応するために、高速、高機能のLANが開発され、使用されています。

第11章 広域化とマルチメディア化
マルチメディア化に対応するためには、大量のデータをリアルタイムに伝送することが必要です。これに対応するための技術について説明します。
また、これに対応できるブロード・ネットワークについて紹介します。
さらに、広域化に伴ってセキュリティの問題が生じます。これについても説明します。

第12章 WANサービスの利用
WANには各種のサービスがあり、パソコンLANで活用することができます。これらのサービスについて説明します。
インターネットもWANサービスの一種です。この章は、インターネットを中心に紹介します。また、インターネットで普及した技術を企業内LANに取り入れて、インターネットと統合化したものをイントラネットといいます。イントラネットにも触れています。




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